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「仕事に期待ばかりしない」トレタのiOSエンジニア堀見宗一郎の仕事観

ライター: 遠山翔

2016年04月18日

Apimg 7954 min

こんにちは。エンジニアの遠山です。


今回は飲食店向けの予約アプリケーションを販売・開発する株式会社トレタ(以下:トレタ)さんのiOSエンジニア、堀見さんにインタビューしました。堀見さんは前の職場からトレタに入社後、どの様な変化があったのか、これまでのエンジニア歴から学んだ仕事に対する向き合い方についてお聞きしました。



目次:

1.株式会社トレタとは?

2.今やっていること

3.転職や仕事への向き合い方について



1.株式会社トレタとは?

ートレタさんは何をしている会社なのでしょうか?

堀見:トレタは飲食店向けの予約・顧客台帳iPad用アプリ「トレタ」を開発・販売をしている会社です。通常であれば予約の電話を受けたら、予約者の名前、連絡先、来店日・時間帯等をメモするのですが、「トレタ」を使えばアプリの流れに沿って操作するだけで簡単に予約できてしまいます。また予約や来店の内容は記録されており来店回数も記録されているため、スタッフの入れ替わりが激しくてもどの顧客が常連なのかが正確に認識することができます。


更にオプションで「トレタフォン」というサービスがあります。「トレタフォン」は着信時に相手の名前(顧客の情報がすでに記録されている場合)が表示されるサービスです。ですので、電話に出る前に誰からの電話か判別できるため高い精度で接客することができます。


「トレタ」を導入した方々の意見を聞いてみると、「簡単に操作できる」という意見が多くありました。「トレタ」は本当に使う機能だけを揃え、操作のシンプルさを追求しているため、「トレタ」を使えば新しく入ったスタッフでも簡単に予約の電話を受けたり、来店時の接客を正確に行うことができるようになります。「予約の電話対応や来店時の接客を新人にも任せることができるようになったので、自分の業務に専念できるようになった。」というご意見もありました。



2.今やっている事

―会社では現在、どの様なことをしていますか?

堀見:現在私は弊社の主要サービス「トレタ」の新機能の開発と保守・運用を行なっています。だいたい開発と保守・運用の割合は半々ですね。ただ最近だとシンガポールに海外進出するにあたって、サービスの海外対応も行なっています。シンガポールは公用語が英語なのでサービスのローカライズはもちろん、現地特有の機能も追加しています。


―「現地特有の機能」とは何でしょうか?

堀見:予約するときって相手の電話番号を聞きますよね。日本であれば気にすることはないのですが、シンガポールのレストランには国内の人だけでなく、近隣の国々の人たちも来店されます。ですのでシンガポール版では、「どこの国から来たのか」を判別するために国際番号の選択項目を追加しました。国旗を選択するだけで自動で国際番号が選択できるので、簡単に操作できると思います。


―開発をするうえで心掛けていることはありますか?

堀見:アプリの「安定した稼働」は最も気を付けています。店舗運営において、「予約」や「顧客の台帳管理」は重要なオペレーションですので、アプリを使っている最中にクラッシュしないように心掛けています。


あと「トレタ」の特徴的なところで「BtoBっぽくないところ」が挙げられます。競合サービスのアプリは業務システムっぽい固い感じが多いんです。「トレタ」はBtoB向けサービスなのですが、普段みなさんが使うiPhoneのアプリのようにBtoCっぽさを意識して開発しました。


―BtoCっぽいと、タブレットになれていない人でも簡単に導入できそうですね。

堀見:そうですね。「アプリの導入のしやすさ」という面で、BtoCアプリの様な操作やインターフェースは「トレタ」の強みだと思います。




3.転職や仕事への向き合い方について


―堀見さんは転職してトレタさんに入社したと伺いました。転職してみて変化したことはありますか?

堀見:業務内容は大きく変わったところはないんですが、「職場環境」大きく変わりましたね。前の職場は自分と同年代か年下が多かったんですが、今の職場は年上が多いです。前の職場のエンジニアは新卒が多く「わからないけどとりあえずやってみるか!」というのが多かったんです。勢いはあったんですが、失敗することも多々ありました。


それに対して、弊社のエンジニアは中途採用かつ年齢が30代が多いということもあり、経験に裏付けられた判断というか、仕事の精度が非常に高いなと感じました。そういう環境下で働いていて、私自身勉強になりますし、影響を受けてるなと思います。


―トレタさんの代表である中村仁(ひとし)さんは飲食店経営の経験がありますが、働く上で前の職場と違うところはありますか?

堀見:飲食店の現場経験があり、技術への理解がある人が会社のトップにいるというのは、プロダクトに確信が持てますね。「トレタ」は中村が飲食の現場を経験してきて、不便に感じたり「こういうサービスがあれば便利なのに」というところから生まれたサービスなので、「有意義なものを作っている」という確信を持って開発できています。また、中村は弊社設立前に「ミイル」という食べ物の写真共有サービスを手がけていたので、技術への理解もあります。


サービスが使われる「現場」と課題を解決するための「技術」の両方への理解がある人がトップにいるというのはとても良いと感じました。




―これまでの経験から仕事をしていくうえで大事にしている事や、心掛けていることがあれば教えてください。

堀見:最近は「仕事に期待ばかりしない」ということを意識するようになりました。新卒で働き始めたばかりの頃って仕事を通じてスキルが磨けて成長できるだとか、頑張った結果評価されて、昇進したりもっと大きな仕事を任されたいって人が多いと思うんですよ。


前の職場で、私も成長だとか評価されるということをモチベーションに仕事を頑張っていた時期がありました。でもやり甲斐を感じられる仕事ができなかったり、成果が評価につながらない時期があって「仕事のモチベーションをどこに持っていけばいいんだろう・・・」と悩んでいたんです。仕事ってその時の事業方針とか時の運に左右される面も多いので、誰もがこういった時期を経験するんじゃないかと思います。その時複数の上司から共通して「仕事に期待しすぎないほうが良い。」という助言を頂いて、それから極力仕事を「自分の成長」だけで考えないようにして「やるべきことをしっかりやっていく」ということを意識しています。


だからといって仕事に対する情熱がないわけではなくて、自分の興味のある仕事や成長できる仕事があったとしても「自分の成長」に引っ張られすぎないような、両方を良いバランスで保って仕事をすることが重要かなと思います。そうしていれば、仮に不本意な仕事が続いたとしても、くじけたりせず仕事を長続きさせられるのではないでしょうか。


―それらの経験を踏まえ、堀見さんから見てトレタさんのエンジニアの仕事への向き合い方はどの様に感じますか?

堀見:弊社のエンジニアは先ほども申し上げたように、経験豊富な30代のエンジニアが多いです。ですのでみんなガツガツ仕事に取り組む、というよりは粛々とやるべきことをやっている、というイメージですね。みんなプロダクトの成功を第一に考えて、その次に自分の成長を考えて仕事をしている人が多いと思います。冷静になってみれば、それが当たり前なんですけどね(笑)


自分がやりたくない仕事をやらないといけない時期って誰もが経験すると思います。こういうことで悩んでいる人って結構多いのではないでしょうか。そういう時にこのインタビューを参考にしていただけたら幸いです。


―私は今年から新卒として働き始めて、以前の堀見さん同様「自分の成長」をモチベーションに仕事に取り組んでいるように感じます。ですが話を聞いていてやりたい仕事ができないときに、モチベーション維持ができる状態をあらかじめ作っておくということは非常に重要なことだと感じました。


インタビューありがとうございました!